
予防歯科
予防歯科
歯科医院は、いつ行く場所だとお考えですか?歯が痛くなった時でしょうか。被せ物が取れた時でしょうか。
もちろん、何か口の中に問題が生じた時には受診するのは当然ですが、治療ではなく、健康を維持するために受診をする、予防歯科という考え方があります。
痛くなる前に、痛くならないように、受診することをお勧めしています。
予防歯科とは、むし歯や歯周病を未然に防ぎ、口の中の健康を維持することを目標にした歯科医療分野です。歯の治療が必要な状態になる前に、トラブルを予防することに重点を置いています。
3~5カ月に一度来院して、クリーニングや検査を受けることで、問題を早期に発見し対処できます。また、必要があれば正しいセルフケアを身につける訓練を行い、日々の歯磨きで確実に汚れを落とせるようサポートいたします。
歯みがきは、歯面から歯垢を物理的に除去する予防法ですが、これにはご自身で行うセルフケアと、歯科医師や歯科衛生士らの専門家によって診療室で行われるプロフェッショナルケアがあります。ほとんどの方が歯をみがく習慣はついていますが、奥歯の噛み合わせ溝や歯と歯の隙間に対して、セルフケアで歯垢を毎日完全に除去することは、現実には不可能と考えられます。むし歯予防を成功させるために、定期的にプロフェッショナルケアを受けるなど、セルフケアとともに他のむし歯予防法を組み合わせることも大切です。
キシリトールはむし歯予防効果が実証されている天然甘味料で、厚生労働省から食品添加物として認可されているほか、世界保健機関(WHO)や国連食糧農業機関(FAO)もその効果を認めています。キシリトールは、ミュータンス菌の増殖や歯垢の形成を部分的に抑える効果が期待でき、食後にキシリトール配合のガムなどを摂取することがむし歯予防に有効とされています。
フッ素はむし歯菌から作られる酸の生成を抑制する効果が期待できます。とくに乳歯やはえたての永久歯にはむし歯予防効果が大きいとされています。3~4カ月に1回の歯面塗布が原則となります。ただし、フッ素を塗ったからむし歯ができないというわけではありませんので、お子さまのご自身の歯みがきやお母さんの点検みがきは忘れずに行うようにしましょう。
予防の基本は歯垢がつかないようにすることです。歯垢は取り除かなければ硬くなり、歯石といわれる物質に変化し、歯の表面に強固に付着します。この歯石の中や周囲に細菌が入り込み、歯周病を進行させる毒素を出し続けていきます。歯周病の予防では、毎日の歯みがきを欠かさずに行い、定期的に歯石を除去することが有効的です。
近年、食事を詰まらせやすかったり、お口がポカンと開いてしまっている子どもが増えています。これは、食事で使う口の周りの筋肉の発達が未熟であったり、食事の形状を認識して適切な力で噛み砕く能力が未熟だったりすることから起こります。
子どもは生まれてから、周りの大人の真似をしたり本能を使って、生きていく術を習得します。ところが、近代社会のあり方も影響し、順調な発達段階を踏めないお子さまもいらっしゃいます。当院では、お子さまの成長段階ごとに口腔機能の習得ができているかをチェックし、必要があればトレーニングなどを通してサポートさせていただきます。
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